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特殊清掃の金額はいくら?相場や負担者、安く抑えるポイントも解説

2024.10.01

特殊清掃の金額は、間取りもしくは清掃内容によって異なります。不動産売買や相続、葬儀などの出費がかさむことから、できるだけ金額を抑えたいと思う人は少なくないはず。また、いざ売却しようとしたら、不動産会社から清掃や片付けをするよう求められ、困っている人もいるでしょう。

特殊清掃の手続きを適切に進められるよう、金額の相場や安く抑えるポイントなどを解説していきます。検討している人は参考にしてみてください。

特殊清掃とは

特殊清掃とは、通常の清掃では除去しきれない特殊な汚れや臭いを取り除く清掃を指します。例えば、血液や体液、害虫などによる汚れや臭いは通常の清掃では取り除くのが困難なため、特殊な技術や専門の機器が必要です。

以下のような場所は、特殊清掃の対象となります。

・自殺があった部屋
・孤独死があった部屋
・事件現場
・ゴミ屋敷

特殊清掃は自分では難しいため、専門業者に依頼するのが一般的です。

特殊清掃の金額相場は?

特殊清掃の金額は、間取りや清掃内容によって異なります。

間取り別の金額相場

特殊清掃における間取り別の金額相場は以下のとおりです。

清掃時間 作業人数 金額相場
間取り1R〜1K
(9㎡〜28㎡)
1〜3時間 1〜2名 50,000〜280,000円
間取り1DK〜3LDK
(25㎡〜70㎡)
4〜8時間 3〜6名 70,000〜480,000円
間取り4DK以上
(71㎡~)
6〜12時間 4〜10名 220,000〜690,000円

なお、上記金額はあくまでも目安で、遺体の状態や死後の経過日数、室内の物量によって変動します。

清掃内容別の金額相場

特殊清掃における清掃内容別の金額相場は以下のとおりです。

清掃内容 金額相場
床上清掃 30,000円〜
浴室清掃 30,000円〜
消臭・除菌処理 10,000円〜
汚染した畳の除去 1枚3,000円〜
汚染した建具の除去 1枚4,000円〜
汚物除去 20,000円〜
害虫駆除 10,000円〜
オゾン脱臭 1日30,000円〜

同じ作業であっても、清掃会社によって料金体系は異なります。実際の金額は業者に見積もりを依頼して確認しましょう。

特殊清掃の金額は誰が負担する?

特殊清掃の金額を負担するのは、原則相続人や連帯保証人です。ただし、場合によっては物件のオーナーが負担しなければならないケースもあります。

(1)法定相続人が負担
持ち家の場合は法定相続人が負担します。相続人は特殊清掃をする必要がある故人の財産を引き継いでいるため、特殊清掃などの金額も負担しなければなりません。

(2)連帯保証人が負担
賃貸物件の場合は、連帯保証人が特殊清掃の金額を負担します。連帯保証人には本人と同等の支払い義務があるためです。

(3)物件のオーナーが負担
賃借人の相続が相続投棄をした場合や連帯保証人がいない場合は、物件のオーナーが特殊清掃の金額を負担します。

特殊清掃の金額を安く抑えるポイント2つ

特殊清掃の金額を安く抑えるには、複数の業者に見積もりを出してもらい、なるべく早めに作業を依頼することが大切です。

1.複数の業者に見積もりを依頼する

特殊清掃の金額を安く抑えるには、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。業者によって数万〜数十万円ほど差がある場合があります。金額だけでなく内訳やサービス内容を比較し、適正価格を見極めるとよいでしょう。

金額が安ければいいわけではありません。実績のある業者を選ぶことで、再度特殊清掃を依頼しなければならない二度手間やトラブルを防止できます。

2.なるべく早めに依頼する

特殊清掃はなるべく早めに依頼しましょう。亡くなってから時間が経過するほど、汚染は広がってしまいます。作業が複雑になると、かかる金額は高額になるでしょう。例えば、ゴミや血液、体液が長時間放置されると、完全に除去するには時間がかり、専門的な機材や技術を要したりする可能性も。

特殊清掃が必要な現場は放置せず、なるべく早く業者に依頼することで費用負担を抑えることにつながります。

特殊清掃の優良な業者を見分けるチェック項目4つ

特殊清掃の優良な業者を見分けるには、実績や経験が豊富で資格を取得しているかどうかに着目しましょう。また、見積もりの金額が安すぎないか、内容が明確に記載されているかも確認する必要があります。

1.実績や経験が豊富であるか

豊富な実績を持つ特殊清掃業者を選ぶと、安心して作業を任せられます。実績が多いほど、あらゆる状況に対応できるノウハウやスキルを持ち合わせているからです。

業者の公式サイトから過去の実績を調べたり、ネットの口コミや評判を参考にしたりするのもよいでしょう。

2.資格を取得しているか

資格の取得有無も、優良な特殊清掃業者を選択する判断基準の一つです。特殊清掃業に必須の資格はありませんが、関連する資格を取得している業者は質の高い作業や信頼性が期待できます。

例えば、「一般社団法人事件現場特殊清掃センター」が養成している「事故現場特殊清掃士」の資格を取得している業者なら、特殊清掃に対する専門知識を活かして作業してもらえる可能性が高いでしょう。

3.見積もりの金額が安すぎないか

見積もりの金額が相場より極端に安い業者を選ぶのは危険です。特殊清掃には専門的な知識や技術が求められます。

しかし、安価な業者は未経験スタッフやアルバイトが作業を担当するケースもあり、質が低い可能性があるでしょう。また、依頼主は清掃現場に立ち会えないことから、作業を手抜きされて数日後に臭いが再発することも考えられます。

金額の安さだけで業者を選ばず、実績や評価などから総合的に判断することが大切です。

4.見積もりの内容が明確に記載されているか

見積もりの内容が明確に記載されていると、安心して作業を依頼できます。なかには、不明瞭な見積書を提示し、作業後に追加料金を請求してくる悪質な業者も。

トラブルを回避するには、作業内容や使用薬剤、諸経費など内訳の詳細を明記している業者を選びましょう。

特殊清掃と不動産の査定は同時がおすすめ

特殊清掃業者に見積もりを依頼する際は、併せて不動産業者も呼ぶと同時に査定を出してもらえます。特殊清掃が必要な多くの場合、清掃だけでなく相続や不動産の相続手続き、売却手続き、これに伴う登記名義の変更など多くの手続きを同時にこなさなければならないでしょう。複数の業者とやり取りすることで、手続きが煩雑化してしまいます。

なるべく簡潔に手続きを済ませるなら、特殊清掃と不動産買取などの手続きを両方担ってくれる業者を選ぶとよいでしょう。買い取ってから特殊清掃を行ってもらえるため、実質金額の自己負担がありません。

特殊清掃と不動産買取を検討している方は、ぜひ住栄都市サービスにお任せください。下記フォームからお問い合わせいただけます。
住栄都市サービスお問い合わせフォーム

特殊清掃の金額相場を知って適切な業者に依頼しよう

特殊清掃の金額相場は間取りや清掃内容によって異なるため、業者に見積もりを依頼することが大切です。できるだけ金額を安く抑えるなら、複数の業者に査定してもらい、なるべく早めに清掃を依頼するとよいでしょう。

また、優良な清掃業者を選ぶには、実績や経験の豊富さ、資格の有無、見積もり金額が安すぎないかや詳細な内訳が記載されているかどうかも確認しておくと安心です。

特殊清掃の依頼から不動産買取までご検討の方は、住栄都市サービスまでぜひご相談ください。

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監修
佐々木総合法律事務所/弁護士
佐々木 秀一 弁護士

1973年法政大学法学部法律学科卒業後、1977年に司法試験合格。1980年に最高裁判所司法研修所を終了後、弁護士登録をする。不動産取引法等の契約法や、交通事故等の損害賠償法を中心に活動。「契約書式実務全書」を始めとする、著書も多数出版。現在は「ステップ バイ ステップ」のポリシーのもと、依頼案件を誠実に対応し、依頼者の利益を守っている。

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