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不動産一括査定を利用すると連絡がしつこい?理由と対処法について紹介

2024.10.14

マンションや不動産の売却を検討している方は、まずは不動産の価格を知りたいはず。そこで便利なのが不動産一括査定です。しかし一括査定はその後の不動産会社からの電話がしつこいといわれていて、躊躇してしまいます。実際にしつこい電話がかかってくるのか、しつこいと感じる理由と対処法について紹介します。

不動産一括査定とは?

不動産一括査定とは、売却したい不動産の価格の見積もりを、一度に複数の不動産会社に依頼できるサービスです。複数の会社に査定依頼をする場合、本来は不動産会社ごとに個別に依頼しなければいけません。一括査定サイトでは不動産の情報を一度入力すれば、複数の不動産会社へ査定依頼ができます。

多くの一括査定サイトは無料なので手軽に試せます。どの不動産会社に依頼すべきか迷っている人は、まずは試してみましょう。

「机上査定」と「訪問査定」

不動産一括査定の査定方法は「机上査定(簡易査定)」と「訪問査定」があります。机上査定とは、不動産会社が登記簿謄本や住宅地図などから査定価格を出す方法です。実際の不動産の状態を見ないで査定するため、実際の価格と大きく異なるケースがあります。気軽に相場を知りたい人におすすめです。

訪問査定とは、不動産会社の担当者が実際に現地を訪れて査定します。日当たりや建物の状況などを把握した上で査定するので、机上査定よりも正確な価格が算出されるのが特徴です。

不動産一括査定を利用すると「しつこい電話」が来るの?

不動産一括査定を利用すると、実際に複数の不動産会社から電話がきます。ほとんどは入力した情報が正しいかどうか、建物の状況などを質問されます。次々と電話がくるので対応が大変で、しつこいと感じるかもしれません。

不動産一括査定は「電話がかかってきてしつこい」という口コミをよく目にします。基本的に不動産会社からの連絡は、建物などの情報を確認することが目的です。ほとんどが「営業目的」ではありませんが、しつこい電話をかけて来くる不動産屋もあることを知っておきましょう。

電話で聞かれる内容を知り、電話対策をしておこう

不動産会社からの電話に対応するために、査定に必要な情報を準備しておくとよいでしょう。曖昧な返答をしてしまうと、再度確認の電話がくるかもしれません。電話に効率的に対応し、負担を軽減しましょう。

基本的にサイトで入力した情報について聞かれますが、以下の内容に答えられるとスムーズに対応できます。
・正確な土地面積や建物面積
・売却の希望時期
・所有者の名義
・売却理由
・住宅ローンの有無
・リフォームの時期や内容など

また必須ではありませんが、不動産の正確な情報を確認できる以下の書類を準備しておくことをおすすめします。
・購入時の売買契約書
・土地の測量図
・建物図面
・境界確認書
・リフォームの契約書など

電話がしつこいと感じる3つの理由

一括査定を利用した後の電話がしつこいと感じるのは、3つの理由が考えられます。ここではその理由について詳しく説明します。

①複数の不動産会社から一斉に電話がかかってくるから

一括査定を利用すると、複数の不動産会社から一斉に電話がきます。電話が1社につき1回でも、10社から連絡がくるとなかなか対応が大変です。同じような内容を何度も説明しなくてはいけないので、しつこいと感じる原因となります。

さらに訪問査定は各不動産会社と査定日を調整する必要が出てきます。対応には数日かかるので、手間に感じてしまうかもしれません。

②具体的に売却する時期を決めていないから

具体的に売却する時期を決めていないと「電話がしつこい」と感じやすくなります。売却予定があれば、話をきいたり質問したりする姿勢になります。しかし売却予定がないと売却を催促されているように感じ、マイナスの印象になってしまいがちです。

③電話のタイミングが悪いから

仕事中やリラックスしている時など、電話対応が難しいタイミングで電話がきてしまうことも。都合が悪かったりプライバシーを侵害されたと感じたりすると、不動産会社からの電話自体に不快感を覚えてしまいます。

タイミングの悪い電話を防止するには、希望の時間帯を事前に伝えて相手からの電話を制限しましょう。無駄な時間を取られ、不快な思いをすることを防げます。

しつこい連絡への対処法4選

どんなに対策しても、一部の不動産会社からはしつこい営業電話やメールが止まないかもしれません。ここでは不動産会社からのしつこい連絡への対処法を4つ紹介します。すでに困っている方や一斉査定を検討している方は、以下の方法を試してみてください。

①連絡方法や頻度を指定する

一括査定を依頼する時に、連絡方法や頻度について希望を伝えるようにしましょう。電話連絡の場合は「平日の17時以降」や「土日の午前中」など、電話に対応できる時間帯を具体的に指定するのがポイントです。自分の都合の良い時間を指定することで、想定外の時間の電話対応を減らせます。

電話対応が苦手、または忙しくて難しい場合には、「メール連絡のみ」を選んでください。ほとんどの一括査定サイトでは情報入力後に自由記述欄があります。そこに「全ての連絡はメールにてお願いします」と入力すれば、しつこい連絡を減らせます。

②売却時期は決まっていないと伝える

不動産の売却時期を具体的に決めていない場合には、「売却時期は未定です」と明確に伝えましょう。曖昧な返事をしていると諦めずに連絡してくるかもしれません。すぐに契約に繋がらないと分かれば、連絡が減る可能性もあります。

しつこい・信頼できない不動産会社の連絡には「今は売却しません」とはっきり伝えましょう。電話で断れない方はメールで連絡を入れてください。あとは電話に出る必要はありません。

③机上査定のみを依頼する

不動産一括査定では、査定方法を「机上査定」と「訪問査定」が選べます。不動産の売却を急いでいない、おおまかな査定額を知りたいなら、机上査定を依頼しましょう。そして査定価格や対応を見て、信頼できる不動産会社を見極めてください。しつこい営業にあたるリスクを減らせます。

④サイト運営者にクレームを入れる

しつこい連絡が続く時は、サイト運営者にクレームを入れてみるのも一つの方法です。ほとんどのサイトには問い合わせ先が記載されているので、今の状況や問題を報告してみましょう。サイト運営者から不動産会社に連絡が行き、問題が解決されるかもしれません。

トラブルになってしまったら、必要に応じて強い態度での対応も必要です。

公的機関へ相談する

それでも不動産会社とトラブルになってしまったら、公的機関へ相談しましょう。相談先は消費者庁の相談窓口や市区町村の不動産課などです。対応方法など、適切なアドバイスが受けられます。

強引な契約を迫られたり、金銭を要求されたりする場合には「法テラス」への相談も検討してください。法テラスは国が設立した相談窓口で、適切な相談窓口の紹介や無料法律相談、弁護士費用の建て替えなどの相談を行なっています。

しつこい連絡には毅然とした対応を

不動産一括査定は、不動産の価格を簡単に複数調べられる便利なサービスです。不動産会社からの連絡は情報確認を目的としており、しつこい営業は少ないので安心しましょう。

しかし一部の不動産会社によるトラブルがあるのも事実です。トラブルが起こってしまっても冷静に、時には強い態度で対応してください。

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監修
佐々木総合法律事務所/弁護士
佐々木 秀一 弁護士

1973年法政大学法学部法律学科卒業後、1977年に司法試験合格。1980年に最高裁判所司法研修所を終了後、弁護士登録をする。不動産取引法等の契約法や、交通事故等の損害賠償法を中心に活動。「契約書式実務全書」を始めとする、著書も多数出版。現在は「ステップ バイ ステップ」のポリシーのもと、依頼案件を誠実に対応し、依頼者の利益を守っている。

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